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みなさんも経験が多いと思いますが、気象条件が悪いときにサンダーバードに乗り移るのはリスクがあります。たとえば、乗り移る条件として、経路が開通してすぐではなく、何時間も経過していること、もっと言えば、何本かのサンダーバードが大阪に無事に到着していること、他に阻害要素がなさそうなときです。もちろん急いでいるときもあるでしょう。
経路が開通してすぐは「ただ単に開通しただけ」であってまたすぐに不通になることもしばしばです。たとえば、風とか。様子を見ないといけません。開通後の初列車とかはあまりおすすめできません。
何本か無事に大阪にたどりついているサンダーバードがあったり、不通区間で何本か列車が走っていると、よりいっそう信頼できそうです。
この他条件として、指定席が確保できることも大きな条件ですが、サンダーバードも大遅延で走っているので、指定席を求めることは不可能です。しかも混雑が想像できます。
こんなときは迷うところですが、乗り移りません。
しかし、もっと怖いことがあります。それは…架線停電などのおそれがあることです。サンダーバードは電車ですから、架線停電やその他電気系統のトラブルが起こると、空調その他あらゆるものが止まります。暑いのも寒いのも耐えられません。飲食物の供給の問題、トワイライトにおれば乗客は多くても140名程度。なんとかなります。携帯電話の充電。さらにトイレ。サンダーバードに限らず特急はトイレが多くありません。トイレ待ち、トイレットペーパー切れはすぐにおこり、使用頻度が高くなり故障のリスクもあります。水が流れないとか、つまったとか。欠水へのカウントダウンもはじまり、手も洗えなくなります。一度出区してから入区して1運用を終えるまで給水しないことも多いです。
その点、トワイライトはほぼすべての問題が起こらないか、回避できます。カニ24のエンジンの調子が悪ければ、エンジン2台のうち、1台だけでもいけますし、燃料も4000リットルなのでまだまだいけますし、夏なら冷房だけなのでそんなに電気食いません。冬なら電気を沢山食うので暖房は半減で十分ですし、温水器も切としても大丈夫です。
たとえば、大雪で長時間抑止されると、電車なら雪の重みでパン降下しはじめスパークがおこり架線が断線する恐れがあり、パン上昇降下を繰り返し雪をはらったりしますが、最終的にパンを降ろしてしまいます。いなほ、白鳥で3度経験しました。
そのほか、雪で変電所がやられたり、地震による停電など停電する要素満載です。
こんなとき、トワイライトには電源車があるので走らないけど安全です。しかも寝台列車なら燃料、水は満タン、便洗用品もそれなりに積んで出てきています。なにより宿泊施設をかねています。
日本海3号で28時間遅れが最高の遅れですが、沿線道路も通行不能でバス救済ができない中でも、快適でした。
急ぎでない、もしくはなんとか予定をやりくりできるなら、トワイライトにいるほうが、安全確保でも有利です。
冬場になれば、種々のトラブル発生しますので、ぜひ、今後の参考になればと思います。
20系に始まり、約25年他の地域、他の寝台に目もくれず日本海、トワイライトで日本海縦貫線一筋に往来している私の個人的な経験です。
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